7月4日、福島のもう利さんで、夕ご飯をいただきました。

うまい具合に雨があがり、JR福島駅から気持ちよく歩いて、予約時間に5分ほど遅れて到着しました。遅れてごめんなさい。

ビールで乾杯。ヱビスです。以下常のごとく料理の説明きっちりして下さったにもかかわらず、たぶん間違いだらけです。それにカタカナの名前は意味も解らず使っている場合が多々ありますが、ご勘弁。

御付だし。右の串はエシャロット、炙った貝柱、一寸豆です。緑の蓼ソースでいただきます。美味しい。いきなり気分はフォルテシモ。奥の鯖寿司の締め加減は少し弱めの設定でよし。鯖がいいからこんなことができるんでしょうね。左手前はドライフルーツトマト、黒トリュフとチーズのソースに蕎麦のせんべいを一緒に。後ろのグラスは茄子ととこぶしのガスパチョ。付き出しから高レベルです。いきなり唸りました。

温物。赤蕪の擂り流し。そらまめの豆腐と胡麻麩の上に蛤のフライが載っていて、おかひじきがあしらってあります。擂り流しの出汁も塩麹と蛤を使っているそうで、一緒にいただくと口福です。よおこんなん考えますわ。

醤油と一緒に登場するのは、右からわさび、生姜、酢橘、なんやったかの塩です。薬味の器まで冷えているのがにくい。

造里。関鯖から食べてください。生姜醤油で。紀州加太の鯛は塩と酢橘で、鮪はわさび醤油、鱧は上に乗った梅で。左端のミンク鯨のさえずりはふたたび生姜醤油でいただきます。生きててよかったと思います。

煮魚。気仙沼時しらずの腹側の身です。やさしい出汁で炊いてあります。ミニチンゲン菜と南高梅、後ろに隠れていますが芽キャベツと。うろこはきれいに掃除されていてこのまま箸で軽く割っていただきます。先ほどまで突き抜けるうまさが続いていましたが、ここでほんわり幸せな美味しさに浸ります。

手打そば。桜海老とあおさを添えて。お蕎麦は細い目の手打ちでしっかりしてます。塩出汁で勝負は腕に自信ありですね。浮いているあぶらがからんで美味しいのですが、なんだかわかりません。教えてくださいました。白ごまあぶらを浮かべているそうです。やりますねえ。桜海老とあおさでさらにさわやかで深い味わいに。


赤ワインに変更。スペインだそうですが、覚えてません。おねえさん、注ぎ方かっこいい。

肉と野菜。鹿児島牛のはねしたを3時間低温ローストしているそうです。右側に添えられているのは、ヒマラヤの塩、フライドガーリック、タスマニアマスタード、明けがらす、ブルーベリーとマデラ酒のソースですって。どれも美味しいけど塩が一番気に入りました。牛肉のうまみと適度な脂肪、上品な香りのする逸品です。
野菜は、そうめん南京、アスパラガス、永平寺こんにゃく、リーキに水菜かなんかととうもろこしのスプラウトが載っていて、じゃがいもとなんかのヴィシソワーズとともに頂きます。

北海道のししゃも、オスの方が好きです。香物は胡瓜、白菜、赤蕪、いぶりがっこ。

土鍋ごはん。鯛と新生姜。目の前でざっくり混ぜてよそっていただきました。

汁物とこんな感じで頂きます。贅沢やわ。

さらにデザートが出ます。ゴールデンキウイ、抹茶のレアチーズケーキです。白い器はフランボワーズ、シャンパン、和三盆のブラマンジェ、アイスクリーム載せ。
すっかりいただき、しっかり満腹です。どれも美しく、美味しくて満足しました。


食べきれない土鍋ご飯は包んで持たせてくれます。白を基調とした店内装飾に古民家からの家具がはめ込まれ、落ち着いた空間です。店員さんたちも付き過ぎず離れ過ぎず気持ちのよい客あしらいです。値段設定がちょっと低すぎるくらいに思います。また伺いますよ。
もう利さん、ごちそうさまです。
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