西淀川区の猫たちに会ってきました。(3)

日陰になったのも気づかずに寝ている白キジさん。

どこで寝ようがほっときぃな。

それでも目線ぐらい合わせたらんと悪いかな。

キジさんは鼻をちょっと怪我しているようです。おろし金にすりすりしたのでしょうか。

なんの怪我でもほっときぃな。

後姿に哀愁を感じます。

ぼくとこはみんな仲良しやで。

白黒さんにシャムさんに、

キジさんも。

シャムさん、猫撮りはなにを期待しとるん?

黒さんがうちはみんな仲良しやて吹聴したんや。

ほんならこういう、

仲の良さそうな写真を撮りたいんやな。

バイクに乗ってる場合やない。

猫撮りのおっちゃんに遊んでもらお。

と思ったら素通り。わたくしの後ろに猫のお世話の方がおいででした。

おっさん、気ぃ落としたらあかん。

世の中そんなことばっかりやで。

こちらにもキジさん。

あ、さっきも会ったキジさんですね。鼻の怪我に覚えがあります。

鼻の怪我のことは言わんといたってくれ。みんな事情を抱えてるんや。

わしの左耳にも物語はあるんやで。心の傷言うやっちゃ。

そうでしょうね。屋根の上の猫たちにも、

おそらくそれぞれの物語があるのでしょうね。

おっさんにはなんにもないんやろ。ありゃりゃ。(4に続く)