豊中市の猫たちに会ってきました。(前篇)

視線を感じるわ。

うちの美しい足に見惚れる猫撮りおやじ。

久米仙人の気持ちが分かったんと違う?

春は花のにおいが気になる。

せやけど猫撮りの動向も気になるわ。

これはいっちょ、調査開始や。

おにいちゃんが調査開始やて?

ぼくかて調査に参加するわ。

花のにおい、

やのおて猫撮り夫婦の調査かいな。

おっさん、においはどぉでもええけど、

袖の具合がおかしいで。

て、言いながらも撫でられるんやから、ぼくも気のええ猫や。

そっちから来て、

こっちへ座る。

おっさんの写真下手やから台詞と乖離して見えるやんけ。

そのへんを断固抗議する。

ん?このおやじ前にも見たわ。

悪いおやじやない。うちが請け合うわ。

請け合う言われても信用できるかいな。

見てみい。嫁はんのほうが撫でに来おった。西淀川で使こた手やて。聞いてたのにぼくもやられたやん。

天下御免の向う傷やら言わんといてや。

退屈さんよりもっと強い豪傑な食いっぷりの猫さんもいますよ。

ごはんは茶碗よりお釜から直接食べるんがうまいんや。

はっと気が付きゃ猫撮りや。

逃げようにも向こうは壁。

どないとでも好きにしてくれ。

猫撮りが猫を撮ろうが、

アメリカの大統領がキューバに行こうが、

わしには関係ないわいな。少し情報が遅いようですが、さすがは大物。(後篇に続く)