淀川区の猫たちに会ってきました。(前篇)

猫撮りおやじが来てもわしらは自分のペースや。

わしは寝るからぺし、は禁止やで。

禁止や言うてるやろ。

まぁポーズだけやろと思て油断してたら、

やりよった。

ヒット&アウェイとは生意気な。

トラやん、ほんまにやめとき。猫撮りのおっさん喜んどるわ。

見てみぃ、おっさんほくほく顔やんけ。

どうもこのおっさん、ぺし、を見るのが好きみたいや。

ぺしの好きなおっさん?

このおっさんにぺしする度胸はないよ。

車の下に注意が向いてると思たら、

ぼくまで見つかってしもた。

そないにどきどきせんでも、

わしらの写真撮ってるだけで満足してるんや。

そろそろこっちからぺしの逆襲してもええやろ。

逆襲?

敵を知り、己を知り、地の利を知れば百戦危うからずや。

敵の指の匂いから、

敵の価値を測る作戦。

あかん。知らんぷりしよ。

おっさん、えらいのんきやけど、

気ぃつけんと、大阪中の猫からぺしされるで。

ぺしは貸しにしとくけど、

タイヤかりかりはやめられへんなぁ。

タイヤに爪立てる感触、

これはおっさんには一生わからへんやろ。

爪立てる代わりに写真撮るんやて。まあそれもええやろ。(後篇に続く)