東住吉区の猫たちに会ってきました。(後篇)

なんやら怪しい気配がするから出てきたら、

市内のおさわがせおやじや。

このおっさんに見つかったらいつまでもついてくるんや。

花を見ながら散歩するんはええもんやけど、

花の先に猫撮りおやじがおったら幻滅や。

と、猫撮りに幻滅しか見ない猫もいますが、

猫撮りのおっちゃんやわ。

ほんまは撮ってほしんやけど恥ずかしい。

陰からこそっと覗くのが女心。

そんな遠慮は抜きにして、

そばに寄ってくれるとありがたいのですが、

なに言うてんねん、

おっさんらがそばへ寄っても逃げへんだけええと思え。

おっちゃん、

ぼくはそばに行くから待っててや。

なんや。カリカリのひとと間違えたわ。

間違えられるのは光栄なくらいです。

なにせ、ほとんどの猫たちは、草むらから窺うか、

猫撮りのおっさんや。

あの顔見たら逃げることに決めてるねん。

露骨にいやな顔をされるとさすがに傷つくかも。

せやけどたまには仲良しもいてる言うんやろ。

そりゃ撫でさせるくらいはするけど、

最後に猫撫でて終わるおっちゃんの散歩、

それもちょっとお約束っぽいで。東住吉区の猫たち、また会いましょう。