浪速区の猫たちに会ってきました。（3）

　さっきは撫でさせてもらいましたが、そうそううまくはいきません。




　それでも撮らせてくれるのが猫たちのやさしさ。




　別にやさしいから撮られてるわけやないわい。




　やさしいわけやない証拠に目線そらしたろ。




　ほとんど黒の黒白おとうさん。




　反対から見るとほとんど白の白黒おとうさんは、ぼぉっとしています。




　でもキジおかあさんはそうもいきません。




　子供たちが育つのを、




　猫撮りおやじから守る仕事があるのです。




　別に猫撮りから守ってるわけやないやろ。




　わし、なんにも守ってないから偉そうに言われへんけど。




　それよりキジくんと遊ぼ。




　嫌や。猫撮りがおるからここから出るのは嫌や。




　なに根性のないこと言うてんねん。




　なにもやましいことはないねんから堂々と撮られたらええねん。




　猫撮りのおっちゃん、ぼくをばんばん撮ってくれ。




　お、黒さん。




　撫でさせてくれるとは嬉しいやないですか。




　サバさん、なんか拗ねてるんかいな。




　別に拗ねてないわい。




　ばんばん撮れて言うてんのに。（（4）に続く。）