住吉区の猫たちに会ってきました。（後篇）

　別に太らなくてもそんな隙間には入れないと、




　言い訳するのはおっさんの悪いくせやで。




　手癖の悪いおっさんやてか。




　それは隠れんわけにはいかんわ。




　手癖の悪いおやじなんや。




　庇のうえにおっても油断できへん。




　きっと足癖も悪いはずや。




　世間につられて騒いだらあかん。




　うちは寝癖はええほうなんや。




　このおやじは髪の毛寝癖だらけや。




　それに酒癖も悪いんやで。




　今は呑んでないから大丈夫やていうんかいな。




　大丈夫いうんは口癖かいな。




　どっちにしても一癖も二癖もありそうなおやじやで。




　撮られてることには気づかんのに、




　無意識に寝返りを打つ。




　よぉわからんけどなくて七癖言う言葉もあるやんけ。




　切ない。




　秋の空気はわしをセンチメンタルにさせるんや。




　何に感動してるんかやて。




　おっさんにはわからんやろな。




　美しい夕陽を見ると自然に涙がわいて出るんや。




　久しぶりや言うて撫でるんはええねんけど、




　ずっと癖の話しとったのに、




　最後の茶トラさんには癖の話ないやんけ。




　おっさんくせんしとるな。三毛さんそれくせ違いですよ。住𠮷の猫たち、また会いましょう。