旭区の猫たちに会ってきました。（後篇）

　おっちゃんいらっしゃいから裏切られるパターンが二度も続きましたが、めげません。




　風雲急を告げているのはキジトラとサバトラ。




　勝負はあっけなくついて、




　そそくさと立ち去るサバトラ。




　なんや、拍子抜けやがな。




　もうちょっと楽しめると思たけどな。




　わしはサバ白や、サバトラやら言う紹介されたら感狂うんや。




　今の負けは猫撮りおやじの責任や。




　うちは今のはおっちゃんの責任やないと思うけどなぁ。




　今度はもう少し開けた場所の猫たちに会いに行きます。




　サビさん。




　ごはん待ちでしょうか。




　この天気やで。




　日向ぼっこに決まってるやんか。




　キジさん、今来たらごはん待ちやてばれるやん。




　待ち遠しいこの瞬間が幸せなんよ。




　自分でも言うてるのに、ばれるからそっちにどけときってひどい。




　この開けた場所でも日向ぼっこができるってことは、




　そうなのです。お気づきのように風が弱くなってきたのです。




　ですから、気持ちよく無心に寝ている猫たち、




　こちらに気づきもしません。




　こちらに、あ、気づかれました。




　そら、そんだけがさがさいしてたら気づくわいな。




　こんなおっさんに撮られるのいらんわ。




　え？監督。撮らせたれですって。




　まあ監督がそぉおっしゃるならポーズくらいとりますけどね。




　あ。あのおっちゃんは。




　久しぶりに猫撮りのおっちゃんが来てくれたんやわ。




　もちろんMikeさんにも撫でてもらうけど、




　その手をすり抜けてでも、




　おっちゃん。会いたかったわぁ。いやあ、三毛さん、わたくしも会いとぉございましたよ。旭区の猫たち、また会いましょう。