淀川区の猫たちに会ってきました。（後編）

　こちらでは駆け落ち計画進行中でした。




　猫撮りのおっちゃん、今度は僕の観察かいな。




　悪いけど相手してる暇はないわ。




　バルコニーの上の、




　あのサビさんと、




　これからのふたりのことを語るつもりやったけど、




　おっちゃんが聞いてるからやめとくわ。




　そもそも僕の家と彼女の家は敵同士やし、

　


　僕は街を追放になったからだや。




　帰ってしまいやったやんか。




　おっちゃんが邪魔するからやで。




　いっぺん家に帰ろっと。




　せやけど歩きにくいとこやわ。




　枝も邪魔になるし。




　あれ。指出してはるわ。




　くんくんだけしとこ。忙しいねん。




　これから仮死状態になる薬飲むんやから。その計画、うまく行きますように。淀川区の猫たち、また会いましょう。