生野区の猫たちに会ってきました。（前編）

　生野区を散歩しました。




　パトロールの帰り道にこのおっちゃんに会うやなんて、今日はついてない日や。




　今日はうどん食て寝てよ。




　あっちの黒に嫌がられて僕のとこへ来られても、




　ほれ、見ぃ、あそこまで引っ込んでしもた。




　ぼくがここに引っ込んでてもキジくん、ええの？





　わかったよ。ぼくが身代わりになったらええんやろ。




　せやけど写りたい猫もいてるねんで。




　たとえば白さん。




　たとえばサビさん。




　白茶トラも、




　逃げ出しそうになりますが、




　別に逃げる必要もないことに気付いたわ。




　逃げることないとか言われたら、




　すぐこのおっちゃんは増長するんや。




　なんか無理やり写りたがりにされてる気ぃがする。




　あ、見つかった。




　わざわざ撮られに行かんでも、




　撮りやすいとこから狙うやろ。




　ぼくを撮ってると思たら、




　うしろの弟撮っとるわ。




　気移りしやすいのが、このおっさんの悪いとこや。（後篇に続く）