城東区の猫たちに会ってきました。（後編）

　白さんはごろごろしてくれました。もう少し歩きましょう。




　黒さんと仲良しの茶トラさんが居ます。




　ネット越しでは角度が悪いので中に入ってみます。




　おっさんがずうずうしいから、




　黒さん逃げてしもたやんか。




　追いかけて行くのも人生やけど、

　


　ここで自分の選択をするのも人生なんや。




　隙間から猫撮りに見つかったから言うて、




　行き先を変更するのも癪なんや。




　軒下で猫撮りに撮影されたら、




　そのまま軒下を行く人生もあるんや。




　ここまで猫撮りがついてくるのは予定外やけどな。




　僕の行き先はちょっと危ない。




　もうじき取り壊される人生なんや。




　猫撮りがぼくらの人生とその行先を研究してるわ。




　僕の行き先は、




　教えたれへんわ。




　僕の人生の目指すところはどこかやて。




　青年は荒野を目指すんや。




　ぼくの目指すところ。




　それは銀幕のスターなんや。




　たとえ無名の猫撮りおやじにでも。撮ってもろたら、




　いつかはブラウン管でデビューに繋がるんや。いや、今はブラウン管なんてありませんよ。城東区の猫達、また会いましょう。