旭区の猫たちに会ってきました。（後編）

　久しぶりの再会を、猫たち喜んでいると信じて歩きます。




　太閤さんの木像が見つかったという神社の一角にはいぼ大神社もあります。




　冒頭の神社の話とぼくの笑顔は無関係やで。




　べろを出すのもぼくの勝手。




　いまさら。




　そんなこと言い出したら、




　ぼくら好き好きに行動してるだけで、




　おっちゃんの都合なんか知らんで。




　わたくしの都合なんぞ知らないと、すっとぼける猫たちですが、




　なかには無邪気に遊ぶ黒もいます。




　もうちょっとでつばくろ捕まえられるとこやったのに。




　お、黒四兄弟のひとりですね。




　そっちへ向き直るほどの親切心はないけど、




　おっちゃんも元気でなにより、と挨拶だけは飛ばしとく。




　ひさしうりのおっちゃんに、あいさつせんならんのは承知してるけど、




　これからまたときどき顔合わせるんかと思うと、




　複雑な気持ちやわ。




　複雑な気持ちを表現するボディラングィッジ。




　単純に嫌がっているだけなのは、




　石と室外機の間に隠れたり、




　自転車の籠にひそんだり、




　わすかな地面の傾斜の背後に身を隠すのです。




　ぼくは隠れる気なんかない。




　猫撮りと猫の共存を目指すんや。




　いろんな災害はあっても、杉作、日本の夜明けは近いぞ。　旭区の猫たち、また会いましょう。