西区の猫たちに会ってきました。（後篇）

　歩いているうちに明るくなってきました。




　猫撮りが撮りやすいいうことは、




　わしら撮られやすいいうことやんけ。




　えらい、物陰ばっかり狙うやんか。




　歩いてるとこも撮られるけど、




　急に明るいところやから、




　ホワイトバランス狂わんように気ぃ付けや。




　同じような模様なのに雰囲気が全然違います。




　対照的に童顔だったり、




　座っているとおめめぱっちりが、




　寝ころぶと別人に見えたり。




　おいおい、ちょっと撮りやすなったら、




　猫の表情にまで注文つけるやないか。




　猫撮りにどぉ思われてもかまへんけど、




　あないにひつこぉ言われたら顔見せにくいわ。




　かまへん。気にせんと堂々としてたらええねん。




　他所の家の隙間やら、




　他所の家の庭では、ちょっと堂々とはしにくいけど。




　それに引き換え、ここは天下の公道。




　しかも男前のぼく。




　最後にぼくを撮れて、猫撮りのおっちゃんも幸せやろ。はいはい、そのとおりです。

　西区の猫たち、また会いましょう。