生野区の猫たちに会ってきました。

　生野区をうろついてみました。久しぶりに忍びの者たちと邂逅です。



　大阪には真田忍者の堀った抜け穴が残っているといわれています。



　茶トラの抜けた先に回り込むと、いました。



　こちらに向かうかと見せかけて消えます。



　ここにも秘密の穴があるのです。



　実は忍びが単独で行動することは稀です。



　特に甲賀忍者は集団戦術に長けているといわれています。



　また、各地に拠点を持って変装などの道具を隠します。



　危機に陥ったときには自らを窮地に追い込んで、持てる力以上を発揮するのです。痛てて。



　よく似た相手を持ち、敵を混乱させることがあります。



　こちらと、



　こちらがそうですが、あんまり似ていませんね。



　こちらもそうです。



　あちらや、



　こちらから別々に顔を出すと混乱します。白土忍法影分身ですね。



　時にわざと姿をあらわすことを陽忍といいます。



　隠身の術のうちで、よく登場する黒装束です。



　屋根から屋根へと、



　飛び移り、



　常人の目には留まりません。



　しかし時には、



　派手な衣装をまとい、



　美しい花の中に隠れます。応変の才が必要なのです。



　あ、また影分身。



　ただ、実際は黒や派手な色ではなく、柿渋染めが好まれたようで、背景の色に溶け込みやすいのです。



　手練れ者の目付きは鋭いのです。おっちゃん、夕日がまぶしいだけやで。あら。悪ふざけはこのへんにしておきましょうか。生野の猫たち、また会いましょう。